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2014年11月 1日 (土)

ドクターをドロップアウトする人の傾向

医師ひとりを育てるには、国費1億円が投入される…こんな話がまことしやかに流布されています。実際には個人差があるのですが、ここには「一人前の」という前置詞が抜けています。国家資格取得までは、なんとかいったとしても、その後の研修医制度を無事乗り切れない医師のタマゴが随分増えています。

ここ数年、医局の存在がクローズアップされてきました。「40代にもなって、勤務医派遣で拘束されるとは…」という愚痴がインターネット上で流れてしまうほど、一般市民にも勤務医の裏事情が少しずつ分かる様になってきました。ただ、不思議なのはなぜ最近の医師でドロップアウトする割合が増えているのか?という点です。

少し古いデータですが、岐阜大学大学院医学系研究科産業衛生学分野の2009年に発表された「1年目研修医のバーンアウトと職業性ストレスおよび対処特性の関係」という調査結果が興味深いところです。それによると、1年目の研修医に対し、研修開始後約2カ月時点の「バーンアウトに陥っている状態」または「臨床的にうつ状態」と判定された研修医の割合が、男性で26.0%、女性で36.6%。つまりは、平均して約3割の研修医がバーンアウト、あるいはうつ状態である、というのです。

まず、こうした人のうち「社会人入学」の場合に高い確率でうつが発生しています。理由は完全な縦社会である医師の世界に、30代40代に新人医師は「使い捨て」される存在、になりかねないからです。一人前の医師になるには15年はかかるといわれます。つまり、間に合わないのです。

もう一つが、プライドです。家庭環境も学歴も申し分ないのに、レジデントでいきなり全てのプライドがへし折られます。人生で一番の衝撃が、20代最後に来るようでは、立ち直れない可能性もあります。やはり、人生には早くに挫折を味わう必要があるのです。

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